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書評『知立国家 イスラエル』

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この本は、世の中で注目を受けているイスラエル企業(例:自動運転分野のモービル・アイ)の力の源泉がいかにつくられているのかについて分かるような一冊となっています。

特にイスラエルでは「どのような教育・考えを学生時代/兵役時代に身に付け、それをいかに民間セクターで活かしているか」非常に参考になりました。
イスラエル

 ■著者
米山伸郎
1981年 三井物産入社
     その後、航空宇宙分野を歩んで、宇宙航空部次長、三井物産エアロスペース取締役を歴任
2008年 米国三井物産ワシントンDC事務所長
2012年 早期退職
2013年 日賑グローバル株式会社設立(海外人材の積極活用・支援を目的)

■印象に残った点
1. 生き残るためには頭脳しかなかった現実 
過去、すさまじい迫害を受けてきた歴史から、ユダヤ人は、多様なフィールドに民族の遺伝子を残し、特に軍事や情報・通信、医薬・バイオなどの人間の安全・生存に直結した分野に知の集結を行ってきているとのこと。その結果のアウトプットとして、ドローンやサイバーセキュリティ、自動運転技術などがあり、今では米国企業(例:インテル)はもちろん、世界的な企業の研究開発機関がイスラエルに置かれている。

生存のために、民族の頭脳を結集して優越的なフィールドでトップの技術力を有するまでになっていることは、「すごい」のひと言では表しきれないが、とても合理的かつ戦略的で、会社員の人生にも活かせるかもしれないと感じた。

2. 最高の人材輩出所 "イスラエル軍"
イスラエルでは16歳から兵役が始まり、若者はそこで才能と自立心を養い、頭の柔らかい段階で、国家の独立と存続と安全を自らの貢献と奉仕で守り抜くということを考え、行動に移すことを日々行っている。
それにより、思考力・行動力の双方を身に付け、また早く結果を出すことの重要性を学ぶ。エリートコースでは大学に派遣され、3つの専攻を同時に受けて、学を修め、軍務に活かすということもあるとのこと。

軍隊でも非常に科学技術を重要視しており、国土を守るためにこの分野で知の集結を重点的に行っていることが分かります。

■まとめ
日本は周りを海に囲まれていて、直接的に他国から攻め込まれる心配は過去から少ないです。そんな日本とは対照的に、イスラエルは敵国すぐそこにある状況で、国土や国民、文化を常に守らなければいけない状況が続いています。そこで「生存」のために頭脳を結集したイスラエルは、軍事で得た技術を民生転換して、次々と新しい技術を世に放ってきています。この本は、そんなイスラエルの力の根源を精緻に分析した本です。ビジネスマンにも学生にも学びのある1冊ですので、ぜひ手に取ってみてください。



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